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[ Interview ]

Layereeed My Rings

人気ショップスタイリストが考える、
リング重ね着け=“Layereeed”の法則

Contents direction_Yuri Tanaka
Photography_Anna Miyoshi(tron)
Text_Keisuke Honda
Produce_Yohsuke Watanabe, Shiori Saeki(IN FOCUS inc.)

ジュエリーを楽しむことや、ユーモアを大切にするeteならではのスタイルを表す“Layereeed”。そんなプレイフルなマインドに沿うのは、重ね着けを前提にしたシンプルかつ個性的なデザインのリングコレクション“Layered”。今回はこの2つの“レイヤード”を軸に、 3名の人気スタイリストたちがおすすめスタイリングを披露。それぞれにどんな法則があるのか、ぜひ探ってみて。

秘訣はシンプルなベースづくり

Shop Stylist / Ishikawa

「店頭にいると、細身のリングのほうが着けやすいというお客様の声を耳にします。そのことを踏まえて、アレンジが楽しめるレイヤードスタイルを提案できればと思って選びました」。セレクトしたのは、左右合わせて5本のリング。繊細なデザインの“Layered”コレクションが手元に煌めく。「マットな質感やウェーブのデザイン、ストーン使いなど、ニュアンスが異なるリングを着けています。そうすることで、細身でシンプルだけど面白みのあるミックス感が気軽に演出できます」

K10イエローゴールド中心のセレクトに、ホワイトカラーのジュエリーを1点混ぜるだけで、表情もたちまち豊かに。また、中指に着けたパールのファランジリングが、遊び心とこなれ感をプラス。「ベースづくりのポイントは、両手が重くなりすぎず、さらっとしすぎないぐらいの印象に仕上げること。シンプルなベースなら、存在感のあるジュエリーと重ねても馴染みやすいので、ぜひいろんなレイヤードスタイルに挑戦してみてください」

ミニマルレイヤードで上品に遊ぶ

オケージョンへの気配りは、大人ならではの嗜みのひとつ。シンプルな“Layereeed”なら、シーンを問わずマルチに活躍してくれる。さらに、ひねりの効いたジュエリーをスタイリングに取り入れれば、より自分らしく、一層華やかに。「メインは右手薬指のK18YG“Layered”ブラウンダイヤモンドリング。さりげない立体感がアクセントになります。そして、人差し指には繊細かつ動きのあるデザインでひと癖を。左手中指はK18“Layered”とK18“Clair”のリングを重ねました」

“重ね着け”という意味では、実にスタンダードなこのスタイリング。けれど“Layereeed”の魅力は、発想次第でとことん遊べる点にある。「右手人差し指と左手中指のリングは、どちらの指にも行き来できるように同じサイズを選びました。なのでこういったベーシックな組み合わせ以外に、着ける指や重ね方を気分によって変えることもできます。プレイフルなスタイリングは、“Layereeed”ならではの面白さだと思います」

色で表現する、自分らしい一体感

Shop Press / Onodera

「ホワイトカラーのジュエリーが持つ洗練されたムードには、特別な魅力があると思います。私も好きですが、それだけでは上品すぎて普段の自分らしくない気も……。なのでこのスタイリングでは、気品を残しながらもカジュアルな雰囲気を意識しました」。一番のポイントは左手中指に着けた、ホワイトとイエローによるコンビカラーの“Layereeed”。「イエローゴールドを入れることで肌馴染みが良くなり、明るい印象に。この2つのリングは“Layered”コレクション同士で重ねやすく、どなたでも取り入れやすいと思います」

右手小指には、ビジューがシックな印象を漂わせるプラチナカラーのリングカフ。「左手に着けたホワイトカラーと色味を揃えたかったので、同系色の地金を使っているリングカフを選びました。上品かつカジュアルなムードでまとめたいときこそ、引き算で考えます。量を増やさずとも、華やかさが出せるシルバージュエリーのようなアイテムをレイヤードします」

女性らしく、さりげなく、大胆に。

「1箇所にたくさん重ね着けするのが最近のマイブーム」。そう言って左手薬指にまとめたのは、4本の“Layered”コレクションのリングたち。「薬指って、イエローゴールドを重ねてボリュームを出しても強くなりすぎず、柔らかで女性らしい印象に仕上がるんですよね。好きなモチーフを2つ重ねても良いと思います。私なりのルールですが、まとめ着けする際は隣の指にジュエリーを着けません。そのほうが目を惹きつつ、スタイリングもしやすいので」。サムリングは、PT900“Layered”ツイストリング。薬指で煌めくダイヤモンドの色味と揃えて、ホワイト×イエローのコンビカラーで仕上げた。

右手のリングは、中指の1箇所のみ。幅があるプレート状のリングを主役に、華奢なK18YG“Layered”ツイストリングをレイヤード。「太めのリングは1点だけで存在感が出せますが、スタイリングから浮いてしまうことも。細めのリングをレイヤードするだけで馴染みやすくなり、表情に豊かさも出せるのでよく愛用しています」

愛着のあるリングを主役にして

Shop Stylist / Hirano

「今日のメインは、左手人差し指と右手薬指に着けたシグネットリング。個性的なイラストが目を惹く、シルバー×ゴールドのコンビカラーです。私の場合は、メインにしたいジュエリーを最初に決めることが多いですね。一見、好きなものをラフに着けているだけのように見えますが、主役の色味に合わせながらレイヤードすると自然と統一感が生まれます」。それら主役に合わせるのは、イエローゴールドやリサイクルシルバー925、ダイヤモンドを留めたデザインなど、数々のジュエリー。

「ストーンの中だと、特に好きなのはダイヤモンド。クリアな色味で肌に馴染みやすく、華やかな印象に仕上がります。両手にリングをたくさん着けたい方は、共通点をつくりながら数を増やしていくとスタイリングしやすいと思います」。右手薬指と左手中指には“Layered”コレクション。左手小指にはカスタムオーダーしたエタニティリング。イエローゴールドで揃えた3本のダイヤモンドリングの繊細さと、“Layereeed”を楽しむ遊び心が手元で煌めく。

強い個性を、繊細なデザインで

「ポイントは小指に着けた、K18YG“Layered”リング。インパクトがあるのに、ソリッドな印象で気に入っています。このリングを軸に、強さの中に繊細さを感じるジュエリーを合わせました」。中指にはラブラドーライトとホワイトトパーズ。薬指にはダイヤモンド。3種類のクリアなストーンで存在感を発揮しながら、K10イエローゴールドのしっとりとした色味をレイヤードしていくことで、大人の仕上がりに。

「存在感が強いジュエリー同士のレイヤードで、特に気を付けているのはデザインの相性」。身に着けたすべてのリングに共通するのは、削ぎ落とされたモダンな佇まい。「私にとってジュエリーを着けることは、なりたい自分に近づく手段でもあって。視覚に入りやすい手元は、理想の女性像を表現するのに打ってつけなんです。追い求めている姿は“芯があってかっこいい女性”。そんな思いをレイヤードスタイルの裏側に重ねています」