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New Shop Cruise

VMDスタッフが語る
愛される空間づくりの極意

Contents direction_Yuri Tanaka
Photography_Taijun Hiramoto
Text_Keisuke Honda
Produce_Yohsuke Watanabe、Shiori Saeki(IN FOCUS inc.)

お洒落を自由なマインドで楽しめる。けれど、ちゃんと芯がある大人に向けて──。
3月21日(金)にオープンするete bijoux グラングリーン大阪店は、いまのete bijouxの世界観が存分に味わえる新空間。ジュエリーが肌に触れたときのように、心地良さや高揚感を憶える空間づくりのこだわりを、VMDスタッフの声とともにお届け。

自然に足が向く“ムード”をつくる

2年以上かけて準備を進めてきた、グラングリーン大阪に誕生するete bijouxの新ショップ。最初にお客様をおもてなしするのは、ete bijouxの新しい一面を覗かせるカラー“Green”をベースに仕上げたモダンなムード。さまざまなトーンのグリーンが、ウォールを伝うように広がっていく。「店舗演出で大切にしているのは、お客様が気軽に入ってこられる空間づくりです」。そう話すのは、内装や什器のレイアウト、ディスプレイの企画を務めるVMDスタッフのKoyanagi。

「ガラスのショーケースや、スタイリッシュなインテリアが無機質に並ぶショップは、スマートでかっこいい。だけど、そればかりに目がいく空間は固い印象を生み、かえって自分との距離が遠い存在のように感じてしまうと思うんです」。

ショップの入り口そばには、あえてカーブラインが美しい什器を設置。ete bijouxのジュエリー同様、ありのままの美しさを讃える曲線が、寄り添う人の感性を刺激する。

遊び心をいつまでも大切にしたい

KoyanagiがVMDチームの一員として入社したのは2年ほど前。
グラングリーン大阪店の準備がスタートしはじめた頃だった。

「どうしたらブランドの世界観が伝えられるのか、設計事務所やデザイナーと何度も打ち合わせしながらつくってきました。特に今回のショップは、ete bijouxの旗艦店となる大切な場所。グリーンでまとめたウォールや、パープルを使った床のタイル、躍動感のある什器設計など、ete bijouxが大切にしている“プリミティブ”を基にした、私たちらしい“遊び心”を上手く散りばめられたと思います」

マネキンによる全身スタイリングなど、アパレルショップのようにわかりやすい視覚効果が少ないジュエリーショップは、店舗づくりに工夫が必要。ブランドのエッセンスを伝えるための“しかけ”があちこちに隠れている。

大胆なアイデアをかたちにしながら

ジュエリーケース内に施した細工は、VMDスタッフのこだわりポイント。これまでのショップではディスプレイ用スタンドやケースを使って立体感を出していたところ、白いボックス状の土台の高さに可変性を持たせることで、ジュエリーが平置きのままでも様になるように仕上げた。また、ガラスの仕切りを減らして空間を広げたり、什器のカラーやマテリアルを連動させて一体感を高めるなど、什器ひとつとってもいろんな工夫がある。「既存店舗にはない試みでしたが、ジュエリーがまとうムードをダイレクトに感じていただける仕上がりになったと思います」と、Koyanagiは振り返る。眺めるだけで楽しくなるようなデザインが揃う、ete bijouxのジュエリー。VMDによる演出もまた、そんなジュエリーの高揚感を際立たせながら、お客様のワクワクを増幅させていく。

ノスタルジックな気分をいまに解釈

2025SSにラインナップする“Tone”コレクション。なかでも注目したいのが、数十年前にeteで展開していたアーカイブデザインの型を用いたリング。シャンパンゴールドカラーのキュービックジルコニアを敷き詰めたパヴェ(=“石畳”の意)のデザインは、デザイナーの「時を超えて愛されるように」という想いがそっと込められている。一粒ずつ、丁寧にセッティングしたキュービックジルコニアは、光を受けるたびにキラキラと煌めきながら手元を華やかなムードに。過去に展開していたときはなかった“ロウブラウンゴールドカラー”のボディは、しっとりとしたニュアンスカラーで肌馴染みがよく、大人の女性ならではの遊び心を演出してくれる。

※3月21日からete bijoux グラングリーン大阪店先行発売
※4月12日からONLINE STORE・ete bijoux取り扱い店舗にて発売

目で感じて、手に取って味わう世界観

グラングリーン大阪店に込めた思いは、ete bijouxの新しい世界観の表現。その一方で、これまで手がけてきたete/ete bijoux全店に共通する、ショップづくりの根底も忘れていない。それは「居心地のいい空間」であり続けること。VMDスタッフのKoyanagi、そしてVMDチームのリーダーを務めるNagataは口を揃え、次のように語る。

「以前からete bijouxを知ってくださっている方はもちろん、初見のお客様にも新鮮な印象を抱いてもらえる店舗はどのような姿なのか。考え続けて辿り着いた答えが、このグラングリーン大阪店になります。これまでの店舗づくりがあって、いまがある。ギアをさらに一段上げたete bijouxの世界観に浸ってもらえるとうれしいですね。手の込んだつくりをしていますが、回遊性の良さはもちろん考慮しているので、ジュエリーと触れ合う時間をゆっくりとお楽しみいただけます」

また一歩、前進できた喜びとともに

ありのままの美しさとモダンの融合──。ete bijouxの世界観を表現するための什器は、もちろんすべてオリジナルで製作している。木や石など自然物が本来備える魅力と、温もりや上質、女性らしさといったete bijouxのムードを表す素材を組み合わせていく作業は、簡単に実現しない挑戦の連続だとVMDの2人は言う。

「準備段階はサンプルを見ながら製作を進めていきますが、実際はスケール感が変わりますし、実寸になると色の濃淡がイメージと異なる場合もあるので、想像力を働かせなければいけません。それを乗り越え、完成を目にしたときがもっともやりがいを感じる瞬間ですね。これからも新しいことにチャレンジしながら、お客様が心から楽しめる空間をつくっていきたいと思います」

Information

梅田エリアに初の出店となるete bijoux グラングリーン大阪店のオープンを記念して、天然石を使った自分だけの1点もののジュエリーをオーダーできるフェア「MEET YOUR PIECE」を開催。また、同店限定の商品「My Diamond」「Limited Gems」「Gem」も展開されるので、ぜひ足を運んでみて。

ete bijoux グラングリーン大阪店(2025年3月21日 グランドオープン)
大阪府大阪市北区大深町5-54 南館2F