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Spring Jewelry Talk

カラーで自由に選ぶ、ポジティブマインドな春ジュエリー

Photography_HIROKI WATANABE at TRON
Styling_SAKI NAKAZAWA
Hair&Makeup_MIKA IWATA at mod's hair
Model_RUTH at TOMORROW TOKYO
Text_AYAKO TAKAHASHI
Direction&Edit_Lula Japan Limited.

柔らかな日差しを感じたら、待ちに待った春はもうすぐそこ。
今回の特集では、2月10日より発売が開始されたSpring 2023 Collection “To Leap”の中から、春限定のリングカフセット“Leap”と瑞々しい果実をモチーフにした“Fruit”コレクションに焦点を当て、「ete」デザイナー、スタイリスト、ライターによる座談会をお届け。
今季注目のジュエリーの知られざる魅力を語ってもらった。

暖かな春の明るさや陽気さを樹脂でカラフルに表現

ライター Takahashi(以下、T): 今、目の前に新作のコレクションが並んでいますが、カラフルでどれも可愛いですね!

「ete」デザイナー Azuma(以下、A): ありがとうございます。今春は“To Leap=飛躍する”というコレクションテーマのもと、2023年が卯年ということもあり、跳躍するウサギのように飛躍や向上への願いを込めたジュエリーを提案しています。その中でも、春に向かってワクワクする気持ちを色とりどりの樹脂で表現したコレクションが、“Leap”と“Fruit”です。

T: カラージュエリーというと天然石が浮かびますが、なぜ樹脂なのですか?

A: 天然石よりもクリアな発色を楽しめるジュエリーを作りたくて。とはいえ、鮮やかすぎても取り入れにくいかなと思い、なじみやすいカラーを2色、差し色になるようなカラーを2色選びました。

“Fruit”

ぷっくり瑞々しい果実を思わせるモダンなデザインに

スタイリスト Nakazawa(以下、N): ポップさがありつつも、ミルキーで柔らかい印象ですよね! シンプルな服装のポイントになりそう。

A: そうなんです。あくまでさりげなく色を効かせたくて、樹脂の見える面積にもこだわりました。地金に溝を作って樹脂を入れるのですが、溝が細すぎたり浅かったりすると流し込めず、大きくするとデザインが損なわれてしまう。その絶妙なバランスを保つのに、溝の厚みや幅、角度を何度も調整しました。

T: このU字ラインのリングとか大変そう。形はフルーツをモチーフにしているんですよね?

A:はい。ただ、「これは桃です」といった具体的なフルーツの形をデザインに落とし込んでいるのではなく、抽象化したイメージで作っています。フルーツという、ぷっくりとした瑞々しいものを形にした感じですね。

“Leap”

その日の服装や気分に合わせて選べるリバーシブル仕様

T: アートピースみたいで素敵!

A: 嬉しいです。“Fruit”は丸みを意識しているのに対し、“Leap”は少し角をつけて、動きのあるデザインにしています。さらに一部のアイテムを除いては、カラーの面と地金の面の2通りの着け方ができるリバーシブル仕様になっています。その日の服装や気分に合わせて着け替えていただければ!

N: すご〜い。ちょっと着けてみていいですか?

A: どうぞどうぞ。リングは360度どこを表にしても、上下を逆にしても美しく見え、指当たりも滑らかになるように仕上げています。

N: 2本の指を通して着けるダブルリングも当たりが良くて、見た目以上に指を動かせますね。

A: ですよね。カラージュエリーは今年のトレンドでもあるので、新作のコレクションで、ひと味違う春スタイルを楽しんでほしいです。

ジュエリーと共に
素材のコントラストを楽しめる装いを

T: “Leap”と“Fruit”のおすすめのスタイリングは?

N: 地金と樹脂という異素材の組み合わせが魅力のコレクションなので、合わせる服も素材のコントラストを楽しめるようなものが素敵かなと思います。1つ目はノースリーブのニットにレザースカートを。ジュエリーを少なめに着けて、ノーブルな雰囲気にまとめました。

A: “Fruit”のピアスと“Leap”のリングカフをイヤーカフにした、異なるコレクションの組み合わせですが、コーラルカラーで揃えているので肌なじみがいいですね。

N:まさに! 全体的に肌や服になじむカラーでジュエリーをまとめています。

首元、耳元、手元、どこか1箇所 に「抜け」を意識して

T: 2つ目は、デニム素材ですね。

N: 春になると、デニム着たくなりません(笑)? 今年は、デニムスタイルをジュエリーでブラッシュアップするのが気分なので、差し色になるカラーをジュエリーで取り入れつつ、異なるデザインのものを自由にレイヤードしました。個人的に気になっているダブルリングを着こなしのポイントにしています(笑)。

A: メンズライクな雰囲気の中にも、女性らしさが際立っていて素敵です!

N: ありがとうございます。3つのルックすべてに言えることなのですが、首元、耳元、手元、どこか1箇所はあえてジュエリーを着けずに抜けを作ると、春らしい軽やかさや今のムードを纏えると思います。

ピンキーリングの重ね着けは
今季の推しスタイリング

N: 3つ目は、チュール素材。フェミニンなトップスに対して長袖のジャンプスーツをボトムスとして着たり、ワントーンでまとめたりすることで甘さを抑え、モダンな雰囲気のジュエリーとのバランスを取っています。

A: リングをたくさん着けているのが可愛い。ピンキーリングのレイヤードは、今季の推しスタイリングです!

T: それはリングの似合う美しい手元を作らないと! おふたりはどんなケアをしていますか?

N: とにかくハンドクリームをこまめに塗ること。食事の際にも気にならないように、ライム系の爽やかな香りを選んでいます。ネイルオイルも気づいたら塗るようにしていますね。

A:  私は、寝る前にハンドクリームを塗るくらいです。実は、「ete」のジュエリーと出合ってから、多少の手のシワが愛おしく思えるようになって。トレンドを取り入れつつ、歳を重ねても着けていたい愛着を持てるようなジュエリーを提案していきたいと思っています。

T: 素敵なお話! 今後の「ete」のラインナップも楽しみにしています。

 

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